Macのリカバリーモードが起動しないときの対処法

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山口ヨシカズ

山口ヨシカズ

ITライター&編集者。ITエンジニア。猫が好き。

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はじめに

Macが現代で最も強力なコンピューターであることに疑う余地はありません。しかしながら、適切なメンテナンスを行わないと、不要データやバグによってMacが遅くなったり、応答しなくなるリスクがあります。 

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この記事で解説している機能は、MacPawサイト版のCleanMyMacに関するものです。

コンピュータのトラブルが発生した際、リカバリーモードは非常に便利な機能です。しかし、リカバリーモードが起動しない場合もあります。この記事では、リカバリーモードが起動しない原因と対処法を詳しく解説します。これらの情報を参考に、問題の解決に役立ててください。

リカバリーモードとは?

Macのリカバリーモードは、macOSの問題を診断し修復するための特別な起動モードです。

このモードでは、ディスクの修復、OSの再インストール、システムバックアップからの復元などが可能です。

リカバリーモード起動方法は、以下のようにします。

Intel製プロセッサのMacの場合:

  1. Macの電源を切る。
  2. 電源ONの際にCommand + Rキーを押し続ける。

Apple製チップのMacの場合:

  1. Macの電源を切る。
  2. 電源ボタンを押し続ける。
  3. 「オプション」を選択し「続ける」をクリックする。

ただし、データ消失のリスクがあるため、重要なデータのバックアップを取ることが重要です。

リカバリーモードが起動しないときの対処法

リカバリーモードが起動しない場合、以下の対処法を試してみましょう。

キーボードの再接続

キーボードのキーが効かない場合、リカバリーモードに入れなくなります。なぜならリカバリーモードはキー操作で入るからです。キーボードの問題が原因でリカバリーモードが起動しない場合、キーボードの再接続が効果的な対処法です。

  1. Macをシャットダウンし、電源ケーブルを外します。
  2. キーボードを外し、数分待ってから再度接続します。
  3. Macの電源ボタンを押して起動します。

これでキーボードとMacの電気的な状態がリセットされ、正常に機能する可能性があります。

ノートパソコンの場合、内蔵キーボードの接続をリセットすることは難しいため、外部キーボードを使用してみてください。

外部キーボードを接続し、リカバリーモードを起動するキーを押してみてください。これで問題が解決しない場合は、他の対処法を試す必要があります。

PRAM/NVRAMのリセット

PRAM(Parameter RAM)およびNVRAM(Non-Volatile RAM)は、Macの基本的なシステム設定を保存しているメモリです。これらの設定には、起動ディスクの選択、スピーカーの音量、画面の解像度などが含まれます。リカバリーモードが起動しない場合、PRAMやNVRAMに問題がある可能性があります。

「PRAM/NVRAMのリセット」はこれをリセットして不具合を解消するための方法です。このリセットは、次の手順に従って行います。

  1. Macを再起動します。
  2. 再起動中に「Command + Option + P + R」キーを押し続けます。
  3. Macのスピーカーから音が鳴ったら、キーを離します。

このリセットにより、PRAMとNVRAMの設定が初期化されます。これにより、設定に関連する問題が修正される場合があります。このリセット前に、必要な設定をメモしておくことをお勧めします。

注意: この手順は、Intelプロセッサ搭載のMacでのみ実行可能です。Appleチップ搭載のMacでは利用できません。

SMCのリセット

システム管理コントローラ(SMC)は、Macの低レベルのハードウェア機能を制御する重要なコンポーネントです。これには、電源管理、熱管理、バッテリー充電、LEDインジケータ、キーボードバックライトなどが含まれます。リカバリーモードが起動しない場合、SMCのリセットが効果的な対処法となることがあります。

SMCは、バッテリーやバックライトなどを制御するコントローラです。不具合が発生すると、Macが不安定になることがあります。トラックパッドに問題がある場合、SMCリセットが役立つことがあります。

T2セキュリティチップ搭載Mac:

  1. システム終了後、電源ボタンを10秒間押し続ける。
  2. ボタンを離し、数秒後に電源を入れる。

T2セキュリティチップ非搭載Macbook:

  1. システム終了後、Control+Shift+Option+電源ボタンを10秒間同時押し。
  2. キーを離し、数秒後に電源を入れる。

注意: これもIntelプロセッサ搭載のMacでのみ実行可能です。Apple M1チップにはSMCは存在しません。ただし、Macをシャットダウンして再起動することにより、SMCリセットと同等の効果を得ることが可能です。

SMCのリセットが完了したら、再度リカバリーモードを起動してみてください。これにより、問題が解決されることがあります。ただし、SMCのリセットが効果がない場合は、他の対処法を試すか、専門家に相談することをお勧めします。

Macの総合的なメンテナンス

Macの不安定な動作を解消するために、総合的にメンテナンスしましょう。総合的なメンテナンスには以下の作業が含まれます。

  1. メンテナンススクリプトの実行
  2. ディスクアクセス権の修復
  3. RAMの解放

これらを一つ一つ手作業で実行するのは手間がかかります。そのため、これらのプロセスを自動化するアプリ、CleanMyMacの利用をお勧めします。このアプリを使えば、これらのメンテナンス作業を一手間で行うことが可能です。

以下にその使用方法を説明します。

 
  1. CleanMyMac の無料版をダウンロードします。
  2. 画面上の指示に従ってMacにインストールして、アプリケーションフォルダから起動します。
  3. サイドバーにあるメンテナンスをクリックします。
  4. 一覧から「メンテナンススクリプトの実行」「ディスクアクセス権の修復」「RAMの解放」を選び、チェックを入れます。
  5. 下部の「実行」ボタンを押します。

これでメンテナンスが完了しました。問題が解決したかどうか確認しましょう。

インターネットリカバリー

インターネットリカバリーは、通常のリカバリーモードが起動しない場合の代替手段です。

インターネット経由でmacOSリカバリーシステムにアクセスし、ディスクユーティリティやOSの再インストールなどの作業を行うことができます。

インターネットリカバリーを利用するには、以下のようにします。

  1. Macをシャットダウンする
  2. 電源を入れてコマンド(⌘)キー+オプション(⌥)キー+Rを同時に押す。

これでインターネットリカバリー画面が表示されます。

インターネットリカバリーを使用する際は、安定したインターネット接続が必要です。また、ダウンロード速度によっては、リカバリープロセスに時間がかかることがあります。

注意:この機能はIntelプロセッサ搭載Mac限定です。Apple製チップ搭載Macでは廃止されています。

まとめ

本記事では、リカバリーモードが起動しない原因として、キーボードの問題、ソフトウェアの不具合、ハードウェアのトラブルを挙げ、基本的な対処法としてキーボードの再接続、PRAM/NVRAMのリセット、SMCのリセットを紹介しました。また、応急処置としてインターネットリカバリーや外部起動ディスクの使用が有効であることを説明しました。これらの方法を試すことで、リカバリーモードが起動しない問題を解決できる可能性があります。問題が解決しない場合は、専門家に相談することをお勧めします。

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