Macのウイルスをオンラインでスキャンする
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守屋ノブ
IT&科学ライター。趣味は難解なパズルを解くことと読書。
Macはウイルスに感染しないと思っていませんか?それは思い違いです。確かに昔はそのような説が主流でしたが、今は異なるのです。現在ではMacにもウイルス対策が必要です。本記事ではMacのウイルスをオンラインでスキャンするやり方について解説します。
Macはウイルスに感染する?
Macもウイルスに感染します。かつては「Macはウイルスに感染しない」というイメージがありました。しかし、それはただMacのシェアが低かったからMacをターゲットにしたウイルスも少なかっただけです。現在はMacのシェアも15%以上に伸びましたので、Macをターゲットにしたウイルスも増えてきています。
Macのウイルスって何?
ウイルスといってもさまざまな種類があります。また、ウイルス以外にもMacに対する脅威は存在します。Macへの脅威には以下のようなものがあります。
- ウイルス…正常なプログラムに感染して増殖し悪意のある動作を起こす
- マルウェア…不正かつ有害な動作をするプログラムの総称
- アドウェア…鬱陶しいポップアップ広告を画面に強制的に表示させる
- ランサムウェア…データをロックし身代金を要求する
- バックドア…攻撃者が侵入するための経路を作る不正なプログラム
- ワーム…悪意のある動作をし、自己増殖・自己拡散するプログラム
どれも細かい定義の違いはありますが、ユーザーが意図しない動作をMacに起こし、時には破壊するという点では同じです。
これらの脅威はMacをターゲットにしたものも多数存在しており、対策が必要です。
あなたのMacが感染しているかどうかを知る方法
Macがウイルスに感染していることを知るには自動と手動の2つのやり方があります。
自動でMacのウィルスをスキャンするやり方
自動でMacのウイルスを検知するには、Apple公証のアプリCleanMyMac Xを使いましょう。CleanMyMac XはMacの総合的なクリーンアップアプリですが、ウイルスの検知と、そのファイルを削除する機能も備えているのです。
- CleanMyMac X の無料版をオンラインでダウンロードします。
- Macにインストールしたあと、アプリケーションフォルダから起動します。
- サイドバーにある「ウイルスを削除」をクリックします。
- 下部にある「スキャン」をクリックします。
- ウイルスが検出されたら下部の「削除」ボタンを押します。
また、CleanMyMac Xにはリアルタイムモニターという機能があります。この機能は一旦CleanMyMac Xを起動すれば自動で立ち上がり、上部メニューバーに常駐します。そして、常にMacのシステムを監視し、ウイルスが侵入してきたらリアルタイムで検知してくれます。
ウイルスのデータベースも常にオンラインで最新に保たれるため、上部メニューバーに常駐しているリアルタイムモニターを終了させないようにしましょう。
手動でMacのウイルススキャンを行う方法
手動でMacのウイルスのファイルを検知するにはさまざまな方法があります。
ブラウザの拡張機能をチェックする
ウイルスの感染形態で多いのはブラウザの拡張機能の形で提供されるものです。多くは正当なアプリをインストールしたときにバンドルの形で付属しています。ユーザーは気づかずにそれをインストールしているのです。各ブラウザの拡張機能の一覧を見て、身に覚えのない拡張機能がインストールされていないか確認しましょう。
Safariの場合
- Safariを起動します。
- 上部のSafariメニューバーから環境設定を選択、次に拡張機能のタブを選択します。
- 一覧を確認して、インストールした覚えのない拡張機能をアンインストールします。
Chromeの場合
- Chromeを起動します
- いちばん右上にある3点マーク「︙」を選択します。
- 「その他のツール>拡張機能」を選択します。
- インストールした覚えのない拡張機能を「削除」します。
Firefoxの場合
- Firefoxを起動します。
- 右上にあるハンバーガーボタン「≡」をクリックします。
- 「アドオンとテーマ 」を選択します。
- 「拡張機能」のタブからインストールした覚えのない拡張機能を削除します。
ダウンロードの削除
すでにインストールされたウイルスをアンインストールしても、インストーラーが残っていればリスクは残ったままです。インストーラーにも悪意あるプログラムが含まれているからです。ダウンロードフォルダに不要なインストーラーがたくさん溜まってないでしょうか?不要なダウンロードファイルは定期的に削除しましょう。
- Finderを起動します
- ダウンロードフォルダに移動します
- どれか1つのファイルを選択し、Command+Aを押します。
- フォルダ内の全てのファイルが選択されるのでゴミ箱に移動しましょう。
- ゴミ箱を空にします。
疑わしいアプリを削除する(CMMのアンインストーラー機能をお勧めします)
ウイルスが感染しているファイルが判明している場合にはピンポイントでそのアプリだけを削除できます。Macの本来の削除方法ではライブラリや設定ファイルなどが残ってしまいますが、CleanMyMac Xを使えば完全に削除できるので安全です。
- CleanMyMac X を起動します。
- サイドバーにある「アンインストーラ」をクリックします。
- 一覧から感染しているアプリを選びます。
- アプリ名の横のドロップダウンメニューで「削除」を選択します。
- 下部の「削除」ボタンを押します。
これで感染しているアプリケーションが削除できました。念のためリアルタイムモニターは起動しっぱなしにしておきましょう。
不審なログイン項目を削除する
ログイン項目とはログインしたときに自動で起動するアプリです。この中にウイルスが紛れ込んでいる可能性があるのでチェックしましょう。
- 「アップルメニュー>システム環境設定>ユーザとグループ」を選ぶ
- 左の一覧から「現在のユーザ」を選び、右側のログイン項目のタブを選ぶ
- インストールした覚えのないアプリを探す
- 発見したら左下の鍵マークをクリックし、ロックを外す
- インストールした覚えのないアプリを選択し、下部の「-(マイナス)」を押す(ログインオプション下部のマイナスと間違えないようにしてください。右側にあるマイナスです)
これでウイルスが削除できました。ログイン項目は定期的に管理しましょう。
macOSで新しいユーザーを作成する
ある程度ウイルスの脅威をクリーンにした状態で再スタートするには、新しいユーザーを作り、そちらに移行する方法が考えられます。
- 「アップルメニュー>システム環境設定>ユーザとグループ」を選ぶ
- 発見したら左下の鍵マークをクリックし、ロックを外す
- ログインオプション下部の+を押す
- ユーザーを設定する