Android StudioをMacから完全アンインストールする方法
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渡邉 裕美
ライター。パンとチーズとライティングがエナジー

はじめに
Macが現代で最も強力なコンピューターであることに疑う余地はありません。しかしながら、適切なメンテナンスを行わないと、不要データやバグによってMacが遅くなったり、応答しなくなるリスクがあります。
CleanMyMac の無料トライアルを開始して、Macのクリーンアップを徹底的に行い、パフォーマンスを改善しましょう。これは、マシンの整理や最適化、そしてセキュリティ対策など、どのような問題が起きてもmacOSのスムーズな体験を実現できるようにしてくれるものです。
ご注意:この記事はMacPawサイト版のCleanMyMacについて解説しています。
Android Studioの開発環境を一度構築すると、アプリケーション本体だけでなく、SDK、エミュレーター、Gradleキャッシュなど、システム全体に多数のファイルが分散して保存されます。単にアプリケーションをゴミ箱に入れただけでは、これらの関連ファイルは削除されません。
本記事では、手動の操作とアンインストーラーアプリを使った削除方法を解説します。
MacのAndroid Studioとは
Android Studioは、Googleが提供する公式のAndroidアプリケーション開発環境(IDE)です。macOSでは、他のMacアプリケーションと同様に.app形式でインストールされます。
コード補完機能やエミュレーターなどが標準搭載されているため容量が大きく、設定ファイルやキャッシュは複数の場所に作成されるのが特徴です。
複雑な構造がゆえに、アプリケーションをゴミ箱に入れるだけでは完全にアプリを削除できず、多くのファイルがMac内に残り続けてしまいます。
Android StudioをMacから完全アンインストールする3つの方法
3つの方法を紹介します。
方法1:手動(ターミナル)でアンインストール
ターミナルを開いて、以下のコマンドを順番に実行します。

<コマンド>
アプリ本体
rm -rf /Applications/Android\ Studio.app
設定ファイル
rm -Rf ~/Library/Preferences/AndroidStudio*
rm -Rf ~/Library/Preferences/com.google.android.*
rm -Rf ~/Library/Preferences/com.android.*
アプリケーションサポートファイル
rm -Rf ~/Library/Application\ Support/AndroidStudio*
rm -Rf ~/Library/Application\ Support/Google/AndroidStudio*
ログファイル
rm -Rf ~/Library/Logs/AndroidStudio*
キャッシュファイル
rm -Rf ~/Library/Caches/AndroidStudio*
ユーザーディレクトリの設定
rm -Rf ~/.AndroidStudio*
Android SDK
rm -Rf ~/Library/Android*
AVD(エミュレーター)データ
rm -Rf ~/.android
Gradleキャッシュ
rm -Rf ~/.gradle
プロジェクトファイル(必要に応じて)
rm -Rf ~/AndroidStudioProjects
注意事項:
念の為、残しておきたいファイルやデータがある場合は、コマンド実行前にバックアップを取っておきます。また、rm -Rfコマンドは復元できない削除を行うため、慎重に実行してください。
方法2:手動(Finder)でアンインストール
Finderを使って削除する方法です。
- Finderで「アプリケーション」フォルダを開き、Android Studioをゴミ箱に入れる
- 「移動」>「フォルダへ移動」で以下を順番に入力し、該当ファイルをゴミ箱に入れる

<該当ファイル>
~/Library/Preferences
→AndroidStudio*、com.google.android*、com.android* を削除
~/Library/Application Support
→AndroidStudio*、Google/AndroidStudio* を削除
~/Library/Logs
→AndroidStudio* を削除
~/Library/Caches
→AndroidStudio* を削除
~/Library
→Android* を削除
~/.android
→フォルダごと削除
~/.gradle
→フォルダごと削除
~/AndroidStudioProjects
→必要に応じて削除
作業が多いと感じた方は、次の方法をおすすめします。
方法3:CleanMyMacを使った自動アンインストール
手動でアンインストールする場合、何度もコピー&ペーストする手間がかかります。Mac専用のアンインストーラーアプリを使えば、完全アンインストールが簡単に行えます。
Macのクリーナーアプリ「CleanMyMac」は、世界で2,900万回のダウンロード実績があり、Macのメンテナンスが手軽にできることで人気のアプリです。スキャンするだけでMacのあちこちにある関連ファイルを見つけ出してくれます。
手順:
- CleanMyMacの無料トライアルを入手する
- Macにインストールして、アプリフォルダから起動する
- サイドバーから「アプリケーション」を選択し「スキャン」を実行する

- 次の画面で「アプリケーションを管理」をクリックする
- 「アンインストーラ」タブを選び、アプリ一覧から「Android Studio」を探してチェックを入れる
- 画面下部の「アンインストール」ボタンをクリックする
ターミナルコマンドの知識がなくても、これならサクッと完全アンインストールできます。CleanMyMacは、他のアプリの完全アンインストール、アプリ関連ファイルだけの削除、アプリのリセットなどでも使えます。
Android Studioの削除にまつわるFAQ
Android Studioの削除で、よくある質問を紹介します。
Q1:Android Studioをアンインストールしても、作成したアプリは動作しますか?
A:はい、すでに作成して端末にインストール済みのアプリは問題なく動作します。Android Studioは開発環境であり、完成したアプリの動作には影響しません。
Q2:SDKだけを残してAndroid Studioだけアンインストールできますか?
A:可能です。SDK管理用のコマンド(例:「rm -Rf ~/Library/Android*」)を実行しなければ、SDKは残ります。
Q3:ターミナルコマンドを実行する際の注意点は?
A:rm -Rfコマンドは強制的に削除を行うため、復元できません。コマンドをコピー&ペーストする際は、スペースや記号が正確かどうか、確認しながら行いましょう。不安な場合はCleanMyMacなど、クリーナーアプリの使用をおすすめします。
Android StudioをMacから完全アンインストールまとめ
MacからAndroid Studioを完全に削除するときには、アプリ本体と関連ファイルの双方を削除が必要です。手動の方法は難しそう、と感じる方はCleanMyMacのようなApple公証アプリを使用しましょう。だれでも迷わずに完全削除があっという間です。こちらからCleanMyMacの無料トライアルをお試しください。