MacからSafariをアンインストールする方法

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守屋ノブ

IT&科学ライター。趣味は難解なパズルを解くことと読書。

あなたはMacでどのブラウザを利用していますか?Macには、購入時の初期状態からSafari (サファリ) というブラウザが搭載されています。これはiPhoneにも初期状態から搭載されているブラウザであり、Apple製品ユーザーの多くはこのブラウザをそのまま利用しています。しかし、ChromeやFirefoxなど、Safari以外のブラウザを好んでご利用であれば、MacからSafariを削除する事ができます。Safariを手作業で削除する方法と、アプリを使って削除する方法がありますので、この記事ではどちらの方法もご紹介していきます。

手作業でSafariをアンインストール (macOS Yosemiteよりも前のOSのみ可能)

アンインストーラ機能を持つソフトウェアやアプリを利用しなくても、時間と手間を掛ければSafariをMacから削除する事ができます。(※macOS X 10.11 EI Captain以降のOSでは、この方法は利用できません。) 

それでは、手作業でのSafariの削除手順はこちらです:

  1. Finderを開きます。
  2. 上部のメニューバーから「移動」をクリックして「フォルダへ移動...」を選択します。
  3. Safari関連のデータを見つけて削除する為に、以下を1つづつ入力して対象のフォルダを表示します。

    /Users/ご利用のユーザー名/Library
    /Users/ご利用のユーザー名/Library/Caches
    /Users/ご利用のユーザー名/Library/Address Book Plug-Ins
    /Users/ご利用のユーザー名/Library/Preferences
    /Users/ご利用のユーザー名/Library/Saved Applications State
    /Users/ご利用のユーザー名/Library/Application Support/CrashReporter
  4. 各フォルダから「Safari」というキーワードがファイル名に入っている全てのファイルを削除します。
  5. 全てのSafari関連ファイルの削除が終わったら、Safariのアプリをゴミ箱に移動します。
  6. ゴミ箱を空にしてアプリを削除します。

以上で、ご利用のMacからSafariのアンインストールが完了します。

ターミナルを使ってSafariをアンインストール

特定のコマンドをターミナルで入力する事で、MacからSafariのアンインストールを行う事ができます。しかしながら、SafariはMacに最初から搭載されているアプリなので、削除には制限が掛けられています。そこで、ターミナルからコマンドを実行する前に、システム整合性保護 (SIP) を無効にする必要があります。その一連の手順はこちらです:

システム整合性保護 (SIP) を無効状態に変更

  1. Macを再起動します。
  2. キーボードのcommand (⌘) + Rのキーを再起動中に長押しします。
  3. Macがリカバリーモードになるので、上部のメニューバーから「ユーティリティ」をクリックして「ターミナル」を選択します。
  4. ターミナルで次のコマンドを入力します:csrutil disable
  5. Enterキー (Returnキー) を押します。
  6. Macを再起動します。
  7. 管理者のアカウントでMacにログインします。

これでSafariを削除する為の準備が整います。では次に、実際にSafariをアンインストールします。

ターミナルでSafariをアンインストール

  1. アプリケーションから「ターミナル」を開きます。
  2. 表示されるウィンドウに次のコマンドを入力して実行します::sudo mount -uw /System/Applications
  3. 画面上にパスワードの要求が表示された場合、パスワードを入力します。
  4. ターミナルで次のコマンドを入力して実行します:cd /Applications/
  5. 最後に次のコマンドを入力して実行し、Safariを削除します:sudo rm -rf Safari.app/

これでターミナルを利用してのSafariの削除が完了します。しかし、この状態ではSIPが無効になったままなので、これを元の有効状態に戻す必要があります。そこで、最初にSIPを無効にしたプロセスと同じ手順を繰り返します。そして、ターミナルに入力するコマンドのみを「csrutil disable」から「csrutil enable」に変更して実行します。

これでSIPが有効状態に戻ります。SIPが無効状態にあると、ウイルスやハッカー等によるリスクにさらされる事になるので、有効状態を維持する事が推奨されます。

CleanMyMac Xを使ってSafariをアンインストール (初期化) 

サードパーティ製のアプリでは、Appleの初期搭載アプリであるSafariをMacから完全にアンインストールする事はできません。しかしながら、アンインストーラ機能を持つアプリを使う事で、アンインストールするのと同様の結果を素早く簡単に得る事ができます。

全世界で累計1,500万回以上ダウンロードされているCleanMyMac Xは、最高のMac最適化アプリとして知られています。そしてこのアプリには、アンインストーラ機能も搭載されています。これを使ってSafariをリセットする事によって、Safariのアプリ自体はMacに残るものの、Safari上の全てのデータを消し去る事ができます。

アンインストーラ機能でSafariをリセット

  1. CleanMyMac Xの無料版アプリをダウンロードしてインストールします。
  2. アプリを起動します。
  3. 上部のメニューバーからCleanMyMac Xを選択して「環境設定」をクリックします。
  4. ウィンドウ上部のタブから「除外リスト」を選択します。
  5. 左のタブから「アンインストーラ」を選択して「システムアプリケーションを無視」のチェックを外します。
  6. CleanMyMac Xを再度開き、アンインストーラのタブを選択します。
  7. アプリの一覧からSafariを見つけます。
  8. ウィンドウに表示されているSafariをControlキーを押しながら選択して「Safariをリセットの対象に選択」をクリックします。
  9. リセットボタンを押します。

以上で、Safariのリセットが完了します。

CleanMyMac Xのアンインストーラ機能を利用すれば、SafariのようなMacの初期搭載アプリ以外であれば、どのアプリでも簡単に削除する事ができます。しかしながら、サードパーティ製のアプリをインストールする際に、同時にインストールされるエージェントのようなサービスファイルは、アンインストーラ機能では削除されない場合があります。そこで最後に、既に削除していたり、不要になったアプリのサービスファイルの削除方法についてご紹介します。

CleanMyMac Xには、アンインストーラ機能以外にも最適化機能が搭載されており、これを利用する事で、そのような不要ファイルの削除が可能です。それを行う手順は以下の通りです:

最適化機能で削除済みアプリの関連ファイルを削除

  1. CleanMyMac Xを開きます
  2. 「最適化」を左のタブから選択します。
  3. 全ての項目を表示して「起動エージェント」を選択します。
  4. 表示される項目から、既に削除済みのアプリ関連のファイルがあれば、それを選択します。
  5. 削除ボタンをクリックして削除を実行します。

以上で、既に削除しているアプリに関連するサービスファイルの削除が完了します。

購入時からMacに搭載されている初期アプリのアンインストールには制限があります。しかしながら、CleanMyMac Xのようなサードパーティ製のアプリを利用する事によって、手間や時間の節約に繋がります。Safari以外の不要アプリの削除を行う際にも、是非この記事をお役立て下さい。

CleanMyMac X

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